【神戸市シニア必読】2025年最新版|詐欺被害を完全防止する実践ガイド
緊急警告:令和6年度、兵庫県の特殊詐欺被害は過去最悪の水準に達しています。認知件数1,445件、被害額約32億7,000万円という深刻な状況です。神戸市在住のシニアの皆様は、この記事を最後までお読みいただき、詐欺被害から身を守る知識を身に付けてください。
1. 神戸市シニアを狙う詐欺の最新実態
1-1. 令和6年度の衝撃的な被害状況
兵庫県警察本部の最新統計によると、令和6年度の特殊詐欺被害は前年比で大幅に増加しており、極めて深刻な状況となっています。
項目 | 令和5年 | 令和6年 | 増減率 |
---|---|---|---|
認知件数 | 1,224件 | 1,445件 | +18.1% |
被害額 | 約21.9億円 | 約32.7億円 | +49.3% |
特に注目すべきは、オレオレ詐欺の件数が244件と前年比183.7%の大幅増加を記録していることです。また、還付金詐欺も456件と前年比28.5%増加しており、神戸市を含む兵庫県全域でシニア世代が狙われています。
1-2. 神戸市で急増する詐欺手口の変化
令和6年度の特徴的な変化として、以下の点が挙げられます:
- 警察官を騙る手口の急増:令和5年は14%だった警察官騙りが、令和6年は50%まで増加
- インターネットバンキングの悪用:オレオレ詐欺での被害額が約8億1,000万円と前年の約1億9,000万円から大幅増加
- 国際電話の利用:犯行利用電話番号のうち国際電話が5,174件と前年の2,208件から倍増
- 携帯電話への接触増加:被害者の携帯電話への連絡が3,021件と前年の1,068件から約3倍に増加
実際の被害事例(神戸市):2024年7月、神戸市長田区の90代女性が警察官を名乗る男から「あなたの口座を暴力団員が持っていた、調べる必要がある」と言われ、約2400万円をだまし取られる事件が発生しました。
2. 神戸市シニアが知っておくべき詐欺手口
2-1. オレオレ詐欺の最新手口
令和6年度に神戸市で急増しているオレオレ詐欺の典型的な手口は以下の通りです:
- 警察官を騙る初期接触:「あなたの口座が犯罪に使われている」「マネーロンダリングの疑いがある」など
- LINEへの誘導:電話で信用させた後、「詳しい説明はLINEで」と誘導
- 偽の証拠提示:偽の警察手帳や逮捕状の画像を送信
- インターネットバンキング操作を指示:「資金調査」「保釈金」などの名目で送金を要求
見分け方のポイント:本物の警察官が電話で口座の詳細を聞いたり、インターネットバンキングの操作を指示したりすることは絶対にありません。
2-2. 還付金詐欺の巧妙な手口
神戸市で多発している還付金詐欺の特徴:
- 市役所職員を装った電話:「神戸市役所の○○です」と名乗り、医療費や保険料の還付があると説明
- ATMへの誘導:「手続きが必要です。近くのATMに行ってください」と指示
- 操作の指示:「還付金を受け取るため」と言いながら、実際は犯人の口座への振込操作を指示
重要:ATMで還付金を受け取ることは絶対にできません。還付金は必ず振込または現金書留で支払われます。
2-3. 新たな脅威:SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺
令和6年度、兵庫県では特殊詐欺以外にも「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」が914件発生し、被害額は約105.9億円に達しています。これは特殊詐欺の3倍を超える被害額で、40代〜70代の幅広い年齢層が被害に遭っています。
典型的な手口:
- Facebook、Instagram、LINEの広告やメッセージが入口
- 「投資で簡単に儲かる」「有名人が推奨」などの甘い言葉
- 最初は少額の利益を見せて信用させる
- 大金を投資させた後、出金を拒否
3. 神戸市シニアのための詐欺予防対策
3-1. 基本的な心構え
詐欺予防の鉄則「おこるでおかん」:
- お:お金の話が出たら
- こ:こうたいしない(交代しない)
- る:留守番電話にする
- で:電話を切る
- お:思い込まない
- か:家族に相談
- ん:んっ?と疑う
3-2. 電話対策の徹底
神戸市では以下の電話対策を強く推奨しています:
固定電話スリーガード作戦:
- ナンバー・ディスプレイ:相手の番号を確認してから応答
- ナンバー・リクエスト:非通知の電話は自動的に拒否
- 留守番電話設定:常に留守番電話にして、確認後に折り返し
神戸市の電話機補助制度:
神戸市では高齢者を対象とした特殊詐欺対策電話機の購入補助を実施しています。
- 固定電話機:上限10,000円
- 外付け機器:上限5,000円
詳細は神戸市役所へお問い合わせください。
3-3. 家族間の連携強化
家族の絆で詐欺被害を防ぐために:
- 定期的な連絡:家族間で定期的に連絡を取り合う
- 合言葉の設定:本人確認のための家族だけが知る合言葉を決める
- お金の話は必ず相談:電話でお金の話が出たら、必ず家族に相談
- 最新手口の情報共有:家族間で詐欺の最新情報を共有
4. 神戸市の詐欺対策サポート体制
4-1. 相談窓口一覧
緊急時・被害発生時:
兵庫県警察相談専用電話:#9110 または 078-361-2110
受付時間:月〜金 9:00〜17:00
消費生活相談:
神戸市消費生活センター
消費者ホットライン:188(いやや)
※神戸市在住の方が対象
高齢者見守り相談:
神戸市各区役所保険年金医療課
灘区役所例:078-843-7001(内線276)
4-2. 神戸市の独自取り組み
神戸市では以下の独自の詐欺予防対策を実施しています:
- KOBEシニアクラブとの連携:高齢消費者被害防止講習会の開催
- 啓発グッズの配布:特殊詐欺啓発お守り型シールの配布
- 保険証カバーの配布:還付金詐欺防止啓発用保険証カバーの配布
- 地域での見守り活動:老人クラブ連合会と連携した見守りサポーター養成
5. 詐欺被害に遭ってしまった場合の対処法
5-1. 被害発覚時の緊急対応
詐欺被害に気付いた場合の対応手順:
- すぐに警察に通報:110番または最寄りの警察署
- 金融機関への連絡:振込先口座の凍結依頼
- 証拠の保全:通話記録、メール、LINE画面のスクリーンショット
- 家族への連絡:家族に状況を報告し、サポートを求める
5-2. 被害回復の可能性
令和6年度の水際阻止状況によると、2,322件の被害が未然に防がれています。阻止に貢献したのは:
- 親族:約35%
- コンビニエンスストア店員:約29%
- 金融機関職員:約16%
振り込め詐欺救済法:振込先口座が凍結されれば、被害金の一部が返還される可能性があります。諦めずに警察と金融機関に相談してください。
6. 今後の詐欺トレンドと対策
6-1. 予想される新手口
令和7年度以降、以下の手口の増加が予想されます:
- AI音声合成技術の悪用:家族の声を完全に再現した詐欺電話
- 暗号資産を使った詐欺:追跡困難な暗号資産での送金要求
- リモートアクセス詐欺:パソコンを遠隔操作して銀行口座を操作
- マイナンバー関連詐欺:マイナンバーカードの更新を装った詐欺
6-2. 継続的な自己防衛
神戸市シニアの皆様には、以下の継続的な対策をお勧めします:
- 定期的な情報収集:兵庫県警察の「ひょうご防犯ネット+」アプリの活用
- 地域コミュニティとの連携:近所の方との情報共有
- 金融リテラシーの向上:インターネットバンキングの安全な利用方法の学習
- 家族との連絡体制強化:緊急時の連絡方法の確認
7. まとめ:神戸市シニアの皆様へのメッセージ
令和6年度の統計が示すとおり、特殊詐欺被害は過去最悪の水準に達しており、神戸市在住のシニアの皆様も決して他人事ではありません。しかし、正しい知識と適切な対策により、詐欺被害は必ず防ぐことができます。
最も重要なポイント:
- 「自分だけは大丈夫」という思い込みを捨てる
- 電話でお金の話が出たら必ず誰かに相談
- 家族との連絡を密にし、合言葉を設定
- 電話機の防犯機能を最大限活用
- 怪しいと思ったら遠慮なく警察や消費生活センターに相談
神戸市では、シニアの皆様を詐欺から守るため、様々なサポート体制を整えています。一人で悩まず、家族や地域、行政と連携して、詐欺被害のない安心・安全な神戸市を実現しましょう。
このガイドを家族や友人と共有し、神戸市全体で詐欺被害を防ぎましょう。
最新の詐欺情報は兵庫県警察ホームページでご確認いただけます。
更新日:2025年7月