神戸市シニア向け熱中症対策のイラスト

神戸のシニア向け熱中症対策完全ガイド


【神戸市シニア必読】2025年最新版|熱中症被害を完全防止する実践ガイド

緊急警告:令和6年度、全国の熱中症による救急搬送者数は97,578人に達し、過去最高を記録しました。そのうち高齢者(65歳以上)が55,966人と全体の57.4%を占めています。神戸市在住のシニアの皆様は、この記事を最後までお読みいただき、熱中症被害から身を守る知識を身に付けてください。

1. 神戸市シニアを襲う熱中症の最新実態

1-1. 令和6年度の衝撃的な被害状況

総務省消防庁の最新統計によると、令和6年度の熱中症による救急搬送者数は前年比で大幅に増加しており、極めて深刻な状況となっています。

項目 令和5年 令和6年 増減率
全国救急搬送者数 91,467人 97,578人 +6.7%
高齢者搬送者数 50,173人 55,966人 +11.5%
死亡者数 91人 120人 +31.9%

特に注目すべきは、高齢者の熱中症搬送者数が55,966人と全体の57.4%を占めていることです。また、神戸市を含む兵庫県では、約4割の熱中症が住居内で発生しており、室内での対策が急務となっています。

1-2. 神戸市で急増する熱中症発生の特徴

令和6年度の特徴的な変化として、以下の点が挙げられます:

  • 室内での発症増加:全体の約4割(1,523件)が住居内で発生
  • 高齢者の重症化率上昇:65歳以上の重症者が前年比で大幅増加
  • 夜間・早朝の発症増加:就寝中や起床時の熱中症が多発
  • エアコン未使用による被害:節電意識による冷房使用控えが原因

実際の被害事例(神戸市):2024年7月、神戸市長田区の85歳女性が自宅で意識を失い救急搬送。室温は38℃に達していたが、電気代を気にしてエアコンを使用していませんでした。幸い一命は取り留めましたが、入院が必要となりました。

2. 神戸市シニアが知っておくべき熱中症の危険性

2-1. 高齢者の熱中症が危険な理由

高齢者が熱中症になりやすく、重症化しやすい理由:

  1. 体温調節機能の低下:発汗機能が低下し、体温を下げにくくなる
  2. 暑さを感じにくい:温度感覚が鈍くなり、危険を察知しにくい
  3. のどの渇きを感じにくい:脱水状態になっても自覚しにくい
  4. 持病の影響:薬の副作用や慢性疾患が熱中症リスクを高める

見分け方のポイント:高齢者は自分で熱中症の症状を訴えにくいため、周囲の方が以下の症状に注意してください:めまい、頭痛、吐き気、意識朦朧、高体温、発汗停止

2-2. 室内熱中症の恐怖

神戸市で多発している室内熱中症の特徴:

  • 夜間発症:就寝中にエアコンを切って熱中症になるケース
  • 節電意識の罠:電気代を気にしてエアコンを使わない
  • 水分補給不足:トイレの回数を気にして水分摂取を控える
  • 無自覚な危険:室内だから安全という思い込み

重要:室内でも熱中症は発症します。室温28℃以上、湿度70%以上では危険度が急上昇します。必ずエアコンを使用してください。

2-3. 新たな脅威:夜間熱中症と隠れ脱水

令和6年度、神戸市では従来の日中の熱中症に加え、「夜間熱中症」と「隠れ脱水」が問題となっています。

夜間熱中症の典型的なパターン:

  • 就寝前にエアコンを切り、深夜から早朝にかけて室温上昇
  • 発汗により体内水分が失われ、脱水状態が進行
  • 意識朦朧として救急搬送される
  • 発見が遅れると重症化しやすい

3. 神戸市シニアのための熱中症予防対策

3-1. 基本的な心構え

熱中症予防の鉄則「みずわすれん」:

  • :水分をこまめに摂取
  • :ずっとエアコンを使用
  • :我慢しない(暑さを感じたら対策)
  • :涼しい場所で休憩
  • :連絡を取り合う(家族・近所)
  • :んっ?体調変化に注意

3-2. 室内環境の徹底管理

神戸市では以下の室内対策を強く推奨しています:

エアコン使用の3原則:

  1. 室温28℃以下を維持:温度計で確認し、体感に頼らない
  2. 24時間連続運転:夜間も含めて連続使用
  3. 湿度60%以下を保持:除湿機能も活用

神戸市の電気代支援制度:

神戸市では高齢者世帯を対象とした夏季電気代補助を実施しています。

  • 対象:65歳以上の単身世帯または高齢者世帯
  • 補助額:月額上限3,000円(7月〜9月)

詳細は神戸市役所各区役所へお問い合わせください。

3-3. 水分補給の徹底

命を守る水分補給のために:

  • 起床時:必ずコップ1杯の水を飲む
  • 就寝前:必ずコップ1杯の水を飲む
  • 食事以外:1日最低1.2リットルの水分摂取
  • のどの渇きを感じる前:30分〜1時間おきに水分補給
  • 発汗時:経口補水液やスポーツドリンクを摂取

4. 神戸市のKOBEクールオアシス活用法

4-1. クールオアシスの完全活用

KOBEクールオアシスとは:

神戸市が民間事業者と連携して提供する熱中症予防のための一時休息所です。市内554箇所で無料利用可能です。

4-2. 利用方法と注意点

効果的な利用方法:

  • 青いステッカーが目印:「KOBEクールオアシス」のステッカーを探す
  • 購入義務なし:買い物をしなくても利用可能
  • 目安15分:体調が回復するまで休憩
  • 緊急時優先:体調不良時は遠慮なく利用

クールオアシス検索方法:

「神戸ひんやりアクション スマートガイド」で検索

URL: https://cool.smartkobe-portal.com/

現在地周辺の施設がすぐに見つかります

5. 熱中症が疑われる場合の緊急対応

5-1. 症状別の対応方法

すぐに救急車を呼ぶべき症状:

  • 意識がない・反応がない
  • けいれんを起こしている
  • 体温が40℃以上
  • まっすぐ歩けない
  • 激しい嘔吐

5-2. 応急処置の手順

熱中症の応急処置手順:

  1. 1涼しい場所に移動:エアコンの効いた室内、日陰のある場所へ
  2. 2服をゆるめる:熱や汗が逃げやすくするため、衣服をゆるめる
  3. 3体を冷やす:首、わきの下、太もものつけ根を集中的に冷やす
  4. 4水分補給:意識がはっきりしている場合のみ、塩分入りの飲料を少しずつ
  5. 5経過観察:症状が改善しない場合は医療機関へ

水分補給の注意点:意識がない場合は水分補給を行わないでください。誤嚥の危険があります。必ず救急車を呼んでください。

5-3. 神戸市の救急体制

神戸市では熱中症対策として以下の体制を整備しています:

  • 救急搬送の優先対応:熱中症は緊急事案として対応
  • 病院との連携:受け入れ病院の事前調整
  • 予防啓発:消防署による出前講座の実施

6. 神戸市の熱中症対策支援体制

6-1. 相談窓口一覧

緊急時:

救急要請:119番

救急相談:#7119(救急安心センターこうべ)

受付時間:24時間365日

健康相談:

神戸市保健所 健康政策課

電話:078-322-6513

受付時間:平日9:00〜17:00

高齢者見守り相談:

あんしんすこやかセンター(各地域)

例:灘区 078-843-7001

受付時間:平日9:00〜17:00

6-2. 神戸市の独自支援策

神戸市では以下の独自の熱中症対策を実施しています:

  • 熱中症警戒アラート:LINEやメールでの警報配信
  • 高齢者見守り強化:暑さ指数に応じた見守り回数増加
  • 涼み処の設置:554箇所のクールオアシス運営
  • 啓発資料の配布:高齢者向け熱中症予防チラシ
  • 緊急時支援:独居高齢者への安否確認強化

7. 見守り体制の構築

7-1. 家族・近隣による見守り

効果的な見守り体制:

  • 定期的な電話連絡:猛暑日は朝・昼・夕の3回
  • 訪問による確認:異常な暑さの日は直接訪問
  • エアコン使用の確認:適切に冷房を使用しているか確認
  • 水分補給の声かけ:のどが渇く前の水分補給を促す

見守りのポイント:「大丈夫」と言われても、実際に室温を確認し、水分補給の様子を見ることが大切です。

7-2. 地域ぐるみの対策

神戸市では地域全体で高齢者を見守る体制を構築しています:

  • 民生委員による見守り:定期的な安否確認
  • 老人クラブでの情報共有:熱中症予防の啓発活動
  • 宅配事業者との連携:配達時の見守り
  • 近隣住民のネットワーク:日常的な声かけ

8. 今後の熱中症対策の展望

8-1. 気候変動への対応

今後さらに厳しくなる暑さに対して:

  • より高度な警報システム:AIを活用した個人別リスク予測
  • 住環境の改善:断熱性能の向上、緑化の推進
  • 見守り技術の進歩:IoTセンサーによる24時間監視
  • 医療体制の強化:熱中症専門外来の設置

8-2. 継続的な自己管理

神戸市シニアの皆様には、以下の継続的な対策をお勧めします:

  • 日々の健康チェック:体温、血圧、水分摂取量の記録
  • 環境モニタリング:室温・湿度の常時確認
  • 早期対応:少しでも体調に異変を感じたら休息
  • 情報収集:気象情報、警報情報への注意

9. まとめ:神戸市シニアの皆様へのメッセージ

令和6年度の統計が示すとおり、熱中症による救急搬送者数は過去最高を記録しており、神戸市在住のシニアの皆様も決して他人事ではありません。しかし、正しい知識と適切な対策により、熱中症は必ず防ぐことができます。

最も重要なポイント:

  • 「自分だけは大丈夫」という思い込みを捨てる
  • エアコンの使用をためらわない
  • のどが渇く前に水分補給
  • 家族・近隣との連携を密にする
  • 体調に異変を感じたら迷わず医療機関へ

神戸市では、シニアの皆様を熱中症から守るため、554箇所のクールオアシスをはじめとする様々なサポート体制を整えています。一人で我慢せず、家族や地域、行政と連携して、熱中症被害のない安心・安全な神戸市を実現しましょう。

このガイドを家族や友人と共有し、神戸市全体で熱中症被害を防ぎましょう。

最新の熱中症情報は神戸市ホームページでご確認いただけます。

更新日:2025年7月